私たちの園についてわがまち散策歴史とロマンを伝えるまち
   ■楠(くすのき)さん《伯光(はくみつ)神社》
       
     グリーンタウン茨木の北西の隅、茨木みのり幼稚園から北東約300mのところに三抱え(みかかえ)は充分にあるひときわ大きな楠の古木があります。樹齢約600年といわれ、茨木市指定樹第1号として昭和51年2月に指定され高さ約18m、幹周り5m30cmもあります。その大樹の下に朱塗を含めて3基の鳥居のあるほこら小祠を人々は「楠さん」と呼んでいます。
祠の祭は伯光大神・楠大神・玉姫大神の三神となっていますが、社前にある台座付の狐の石造や朱塗りの鳥居より稲荷神社ともまた雨乞いをするので竜神社とも考えられ、天保6年(1855年)に書かれた社伝の木札にその由来が記されています。

       
   旱魃(かんばつ)になると裸麦の麦藁(むぎわら)を持ち寄り、それを束ねて長さ5~6間(9m~10m)もある大きな竜の胴を作り、胴一面に枇杷(びわ)の葉を刺して鱗(うろこ)とし、茄子(なす)で目や歯をあらわし、青竹を裂(さ)いてヒゲや舌などをつくり、東南(辰己)の方向に伸びた大枝に這い登らせ、尻尾は大木の根元に置いた満水の大盥(おおたらい)につけます。  
   
   水飢饉(ききん)にあえぐ近在の人々が大勢集まってきて、昼夜の別なく、盥(たらい)の水を杓(しゃく)で竜の背にかけながら祈りました。7日たっても雨が降らない時は竜を高瀬川に流し、また新しく作り直してお祈りをつづけます。
 願いがかない、雨が降った時は鐘や太鼓を打ならし、「テントのおかげ、ヒヤクに米一斗五升(天道のお蔭で百姓に米が輿えられる)」と唱え村人達は喜びました。
 昭和22年~23年(1947~8年)、この地帯を何十年ぶりかの大旱魃(かんばつ)が襲ったのですが、この行事は両年にわたって行われ、願いがかなって大変なご利益を受けることができたそうです。それ以来この行事は行われたことがありません。
参考資料:佐奈部農業資料館建設委員会「開館記念誌